蹴道日記@

 皆さんは普段、スポーツで汗をかいていますか?運動不足を解消しようと最近の私はメーカーの方などと共に月に 1 度フットサルをして楽しんでいますよ。楽しんでいるといっても周りの人間も同じような生活をしている人ばかりなので当然フットサル自体もお遊び程度のもの。まぁ、いわゆる親睦会を兼ねたようなものでありました。不摂生な生活を送っている自分にとっては丁度いい感じのまったりとした運動であったのですが、つい最近社員達が「 1 回は本気でやってみたいっすね!」「俺らが出れば大会とかでも優勝できるんじゃない!?」とか言い始めてしまったのです・・・。こんなことを誰かが言い始めると俺俺オーラが出まくっているうえにお遊びサッカーで天狗になってしまった社員たちはもう止まらない。あれよあれよでフットサル大会にエントリーしてしまう始末。エントリー途中で「ただでさえ休みが少ないのに、その休みの日を潰しちゃってもいいの?」と確認したところで「大丈夫っす!やる気マンマンですよ〜」との返事しか返ってこないぐらい既に全員が本気モードに・・・「参加する人間は家庭持ちばっかりなのに大丈夫か?」と思いながらも傷心中の私は当然の如く参加メンバー入りとなりました。

参加に対しては消極的であった私も参加するとなれば是非とも良い結果を残したいと考えるのが心情であります。まぁ、ろくな練習もせずに大会に参加するとはいえ、中学・高校でサッカーをやっていた人間が多数参加する WORKS チーム。「もしかしたら良い順位がとれるかも?」なんて思いながら大会内容を確認すると大会名に<スーパービギナーズ大会>との表記・・・しかも大会内容には『サッカー経験者は参加不可!』との一文が・・・。「あの〜ここにサッカー経験者参加不可って書いてあるけど、大会選び間違えてない?」と社員に確認したところ「いや、間違えてないですよ。これぐらいのランクじゃないと優勝出来ないですもんね。うっしっし〜」とのコメント。 WORKS チーム心が病んでます。どうやら全員が<スポーツの爽快感>なんかよりも<勝利の味>が欲しい様子。周囲を見渡せば『いかに素人っぽい動きをするか』『経験者全員が一度に出るとばれちゃうよ』といった悪魔のような会話しか聞こえてこない社内風景。こんな悪事を企んだら大会永久追放とかになるんじゃないかと心配しつつ大会当日を迎える事となりました。

 大会当日、現地に一足先に着いた私はこの心配がすぐに取り越し苦労である事に気付かされる羽目に。何とほとんどのチームがユニフォームを揃えて・・・しかも「今日おろしたてです」ってな感じじゃなくて使い古された感じが存分に出ているじゃありませんか!それでもまだ「ほとんどのチームが常連で何回も参加してるのかな?」なんて楽観視しているとそんな彼らが練習を始めてさらに唖然・・・。練習から鋭いパスやらキャノンシュートがテンコ盛りなんですけど・・・どこのチームも考える事は同じで『勝ち最優先主義』みたいです。「こりゃ厳しいな」と思って見ているうちに WORKS メンバーも続々現地入り。あららら、既に前日の検査でほぼ全員がグロッキー状態じゃないですか。。。検査員にとってお昼は普通の人の深夜に相当するので当然といえば当然なんですけどね。そんなお日様にやられっぱなしのメンバーに他のチームの様子を伝え、厳しい現実を見せ付けると、ポジティブ全開 WORKS メンバー何を思ったのか「楽勝!これなら本当に優勝しちゃいますね」といった寝ぼけているとしか思えない会話が・・・本当に幸せなチームです。この時点でうちの優勝は誰の目から見ても明らかなのにも関わらずこのコメントが出てしまうほど寝不足状態らしいです。

 さて、肝心の結果といえば、試合直前までタバコを吸い、スタメンすら決まっていない WORKS チームの結果は当然の如くボロボロとなり、全 12 チーム中 9 位という悲惨な結果となりました。それでも「次回は確実に優勝だね!やっぱり大会前に仕事は入れちゃ駄目だな!」なんて社会人とは到底思えない発言を相変わらず繰り返すポジティブ人間の集まり。しかも、惨敗直後に関わらずいそいそと次回大会のエントリーについて真剣に討論を始める始末・・・。どうやら優勝するまで参加し続けるみたいなので、この小論報『蹴道日記シリーズ』も初の連載となる予定だそうです。どちらにせよ当然の如く仕事優先でスケジュールを組むので次回もボロボロになることは目に見えているんですけどね。貴重な時間を割いて<小論報>を読んでいただいている方はほんの少しの間このポジティブ軍団が優勝を諦める(フットサルに飽きる?)までお付き合い頂ければと思います。

  余談になりますが、 WORKS メンバーの愚考さをもう一つ紹介します。大体こういったイベント後は普通の会社であればみんなでワイワイと飲みに行くのが通例ですが、根っからのパチンコ/スロット好きが集まるうちの社員はパチンコ店へと直行し、全員で諭吉さんを 20 人ほど捨ててくるといった奇行にも走れるのでありました(涙)

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